母の記憶は晴れ時々、曇り、時々晴天!!

認知症の母の様子は、今のところ大きな変化はないものの、見えないところで徐々に進行していっているのかな?と思うことはあります。

普段の様子は私も日中仕事に行っているのでこと細かに把握しておりませんが、いつも顔を合わせているのは私のため様子はあまり変わらないと思っていました。

しかし、先日、久しぶりに母の姪っ子さんが母の様子を見に遊びに来てくれました。

その時に”あれ?”と思った母の様子と普段の「あれ?良くなった?!」と思う出来事について今日はお話ししたいと思います。

母が服用する薬は2年経っても同じ量

 

 

 

 

 

 

アルツハイマー型認知症の母が現在服用している薬は、アリセプト(ドネペジル塩酸塩)の5mgになります。3mgから始めて、すでに2年くらい経つのですがいまだ5mgのままです。

通常ですと、認知症は徐々に進行するためその降下を少しでも抑えるために薬を服用して、それがある程度の日数が過ぎると効果があまりなくなるため10mgなどに増やすことが一般的のようです。

母の場合、胃がんの手術をしているため食欲低下や下痢もあったため、薬を10mgに増やすことの副作用として同じ症状が出る可能性があるため、薬の量を増やさずにいてます。

もしかすると、増やすことで少しでも母の認知症の進行が抑えられるなら?という思いもありますが、現在何か問題になるような行動が多いわけではなく、家の中での最低限の生活はできているので薬は全く身体に害がないとはいえないと私は思っているため、今はこのまま5mgでいきたいと思ってます。

あれ?だれかわからなくなっている?

そんな母ですが、普段は一人で家にいて、ここ最近ではコロナの影響で人が訪ねてくることもないため、すっかり会話は少なめです。

でも、もともと外出や習い事、体操など外出も多かった母なので人と話すのは好きなのです。

ある日、母の兄弟の娘さんが母の様子を見に来てくれました。母も昔はとても可愛がっていたのでよくわかっています。

昔の話となったら、よく覚えている母なので私にはわからない2人の昔の話を楽しそうにしてました。

2時間ほどお茶やお菓子を食べながら話していたので、私が

私「トイレに1回いっといたほうがいいんじゃない?」

母「そうね、行っとこうかな」

そうして母が戻ってきてまた会話をしだしたのですが、母が敬語で話していることに気づきました。

その時にわたしは、「あれ?」と思ったんです。

そして母に言いました。

私「なんで、急に敬語で話してるの?誰と話しているかわかってる?」

母「あれ?誰やったかな?」

姪っ子さんもドリフのコントのごとく”ズコーン”って椅子から転げそうになりました。

私「〇〇お姉ちゃんやん」

母「あ、そうやそうや」

いったい母の中でその時何がおこったんでしょうか?

それまで、その人の名前も呼んで話していたのに。これが時々くる母の”くもり”状態です。

先日、尿取りパッドを素早く自分でつける母に、「つけるの早いな!」って言ったら

「何十年もやってきた熟練の技や!」って冗談も言うのです。

この時は、私は”晴天”と言ってます。

会話が噛み合わないときもありつつ、こうやってしっかり冗談で返せるのはかなり良い時です。

普段のよくある忘れ方は、それが通常営業なので変わらずということで”晴れ”としています。

なので、会話中に目の前の人がわからなくなるようなびっくりする忘れなどあるとやっぱりこれが認知症なんだなと再確認した出来事でした。

母の”くもり”は普段からも時々起こっているのかも

急に人の顔がわからなくなる出来事があって、ちょっと注意しているとそれがもしかして起きてるのかも?というのは母の言動でわかる時があります。

別の日、私が洗い物をしていると母が食べたお皿を持ってきました。

その時に、こういったのです。

「ご馳走様でした、よろしくお願いします。」とお辞儀をして去っていったのです。

普段からこういう言い方をしていると何も思わなかったかもしれませんが、母は普段だと何も言わずにそのままテーブルに置いたままか、よろしくね~と言って食事が終わったお皿を私に渡して去っていきます。

でも、まるで家族ではない誰かに洗い物をお願いしている様子で話しかけてきたのです。

その時わたしは何も言いませんでしたが、私ではない誰かと会話したり、今いる場所が一瞬わからなくなるような出来事が起きてたのかもしれません。

進行していく認知症の症状で、いつか私の顔も忘れたり誰かだと思って話されることがあるのかなと、ちょっと覚悟しておかないといけないなと思った出来事でした。

と、同時に母が私ではない誰かと思って話続けるのであれば女優のようになりきって演技しなければいけないので大女優になる練習をしておこうかなと、ちょっと冗談で考えつつ今日も自分のペースで頑張りすぎない介護をしております。

母も頑張ってる、私も頑張ってる!笑顔を忘れずにほどほどに^^

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