認知症の母とのおやつ戦争、大好きなものを食べられないようにするちょっとした介護の工夫

今日はちょっとした事件?がありました。

母が夏で食欲が落ちているので、看護師さんにも口当たりのいいゼリーや果物でもいいので何か食べるようにしてくださいと言われていたので、杏仁豆腐とみかんのフルーツポンチのようなデザートを用意しておきました。

もちろん、甘いものが好きな私と母の2つ分。

仕事から帰って食べることを楽しみにしていたその結末は・・・

よぎった不安は見逃すな

口当たりのいい冷たいものをその夜、母の食事と一緒におやつとして用意していました。

必ず、おやつを欲しがる母。

出さなかったら、いろんなところを探したり、余計なものを食べてしまうので毎回お皿にメモを残しておいておやつのある場所を書いておきます。

今は暑くなったので、ゼリーやアイスクリームなどは基本冷蔵庫の中。

冷蔵庫にはいろいろな食材が入っているので、どれが母の食べるものか書いておいてあげないと混乱してしまう。

(実際は、勝手にあるもの食べていることもあるんですが)

なので、1つずつお盆に分けて「昼ごはん」「夜ごはん」というプレートをつけたものを冷蔵庫に毎日用意しておく。

その流れで、おやつも「おやつ」とマスキングテープにマジックで書いて貼っておきます。

今回ももちろんその方式で、ラップをしたフルーツポンチにおやつとメモ。

自分の用意したものは、ちょっと冷蔵庫で見えづらいところに置くから、何も書かないで

冷蔵庫に用意してました。

ふと、自分の分には「ぞうの分」と私のだとわかるようにしておこうかな・・・とよぎったのですが、場所を離しておいているので両方食べることもないだろうと判断。

ところが、その考えが甘かった!

大好きなものには名前を書こう!

最近暑さもあって、自宅でエアコンをすぐ消してしまう母が倒れてないか見守るために、見守りカメラを設置。

声をかけられる優れもので、リビングの母の様子が見れるようにしました。

仕事の休憩中にちらっと見た時は、お昼は食べず、しっかりフルーツポンチのおやつを先に食べているのを確認。

美味しいものは先に食べる母です。4人兄弟の末っ子の特徴でしょうか。

一人っ子の私は、好きなものを最後に残しておくタイプ。

おやつは気に入ってくれたんだなと思って、その日の夕方1日の仕事が終わって冷蔵庫を見ると用意していた自分のおやつが見当たらない!!

母のいるリビングに行くと、まさしく2皿目が食べ終わったところでした・・・

「それ、私のおやつなんだけど!」って言っても心の中では仕方ないとわかっていたものの

母同様、甘いものが好きな私は一応文句は言ってみたのです。

そうすると母は、「冷蔵庫におやつ入ってるって書いてたから」と。

そこで、私はハッとしました!

そうなんです、テーブルのメモにはちゃんと「冷蔵庫におやつ入っているよ」と書いてある。

食べたものを忘れる認知症の母にとって、そのメモに書かれていることは常に1回目

だから、冷蔵庫を見てフルーツポンチがあったらそれを食べていいんだと判断したのです。

ガッカリで私の負け

最初にちょっとよぎった自分のおやつに名前書いておこうかな?という不安が見事的中!

そのおやつにメモが貼っていれば、きっと母も食べなかったと思います。

でもなかったら、いつもはじめての母にとってそれは「用意してくれた母のおやつ」になるんです。

その母の考えがすぐにわかったので、もちろん母を責めることもしませんでしたし、たかがおやつくらいで!って思われるかもしれませんね。

でも、帰って楽しみにしていたものがなかったときのガッカリといったら。

一人っ子で必ず自分のものがあり、人に取られたりすることがなかった私にとって、まさかのこの年齢になってからの天敵が現れるとは!?

母の認知症に悩まされることも多いですが、ちょっと母の思考がわかるとそれはなんだかスムーズに謎解きができたようで嬉しくもあるのです。

母は最後に「ごめんちゃい!」と謝ってくれました。

そのとき、私は思いました、

今度は、一緒におやつを食べることにしよう!そしたら、2人とも美味しいしし嬉しい♪

認知症介護のちょっとした工夫は手間はかかるけれど、うまく行ったときは嬉しいもので今度からは自分のものにはちゃんと名前を書こうと思ったのでした。

これ、持ち物には名前を書こう!幼稚園から言われいてる基本でしたね。

私も反省したのでした。

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