介護をしている上で仕事中に家で過ごす母親の様子は気になるもの。でも仕事の時に頻繁に電話をかけるわけにも行きません。日中仕事をしていても、認知症の母親の様子を見つつ安心感を持ちたいという気持ちがありました。その時に、以前から持っていたiPadをもう一度うまく使えないかなと思ったのです。ネットを利用して、お手軽に母の見守り介護を始めた1つのアイデアをご紹介したいと思います。
もくじ
固定電話を解約しました
最近、必要なもの不要なものを見直しています。その中で行き着いたのが固定電話。
当たり前に繋がっているけど、最近電話がかってくるといえば営業の電話くらい。
電話に出る母が内容がわからないので、「娘が帰ってくる時間にまたかけてください。」というものだから夜に営業の電話に出るのも嫌だなと思っていたのです。
それほど高くないとはいえ、月々かかっている固定電話代をほとんど使わないものに払っているのはもったいないと思いました。
昔は、固定電話がないと信用が・・・みたいなこともあったようですが、今はそんな時代でもありません。
ということで、ネット回線を変更する予定がありそのタイミングで固定電話を解約しました。
電話がなくなることで、母への連絡手段がなくなることが1つ心配でした。
介護カメラを設置したものの、私から様子はカメラで見れるけれど、声をかけても母は小さな機械から声がすることで、あまり私が声をかけているという認識がないようで、今ひとつ反応が悪く、また介護カメラもカメラだと認識してないため勝手に移動してしまって、画像が映らない位置に置かれていたことも。
認知症介護のあるあるかもしれません。
iPadは便利な介護アイテムかも!?
家にはWi-Fiが通っているので、介護カメラよりもよりいいやりとりができるアイテムがないかなと考えたときに、電話機能もないネットだけ繋がる古い型のiPadがあることを思い出したのです。
以前使用していたことがあったのですが、若い人のように画面をタッチしてスライドさせるという動作ができない母、また、やり方をすぐに忘れてしまうので結局使えなくなりお蔵入りとなっていたのでした。
でも、そこさえクリアにできれば、私のiPhoneと無料で手軽にテレビ電話ができるので私も母の様子が見れて話せるし、母も私の顔が見れて安心するのではないかと思ったのです。
よくよく調べてみると、ありました!指でタッチしないでも電話に応答できる機能が!!
電話自動応答機能、いわゆるハンズフリーの機能という感じです。
設定はびっくりするぐらい簡単!
「設定」→「アクセシビリティ」→「タッチ」→「通話オーディオルーティング」の順番に画面を開き、「自動に電話を出る」とタップして、その後画面で「自動で電話に出る」スイッチをオンにすれば完了です。
自動応答するまでの秒数も設定できますが、私は3秒で設定してます。繋がるまでにタイムラグがあるのか結局、10秒くらいは待っているイメージです。
テーブルに置いてある画面が鐘の音が鳴り(テレビの音に紛れないようその音にしてます)私の顔が映るので、チョットびっくりするようですが、顔をみて話せるからか落ち着いた様子でいつも少し話をして切っています。
顔が見えるからか、お昼ご飯を食べている時は食べているおかずを見せてくれます。
指さきが思うように使えない母にも、これは本当に便利な機能だと思いました。
チョットした知恵と工夫
介護は基本があって、あとは人それぞれに合わせたオリジナルな介護の仕方が必要だと感じます。
誰一人として同じようにいかないのが、相手が人間だというところ。
”認知症の介護アイテム”というものを探そうと思うとはまだまだ少なくて、認知症予防グッズはあっても認知症になった人向けのアイテムというのはあまり見かけません。きっとこれで大丈夫!という結果を得にくいからかもしれませんね。
そんな中で、私たちが普通に使用しているものでちょっとした工夫をすれば認知症の母にも応用できるアイテムというものがあるだろうなと最近思うようになってきました。
認知症の母のどの作業を補助すれば、母が生活に困らない行動ができるのか少しずつわかってきたのでどう活用していくのかが今後の自分のチャレンジだなと思っています。
今回はiPadは順調に使えているので、このまま続けたいと思います。
1つ難点は母から電話をすることが出来ないということですが、慣れてくれば、私に連絡をするという方法を考えて一度教えてみたいと思います。
新しいiPadにすれば、音声でそれも可能かもしれないのでうまく機械の特徴をつかみつつ色々実験していきます。