認知症の方によくある、季節にあった服を着れない問題の対策として、以前に収納方法を見直したことを記事にさせていただきました。
https://kotoritokozou.com/ninchisyou-kaigo/
しかし、用意した収納引き出しはほぼ開けられることなく、閑古鳥状態・・・収納して見えなくしてしまうのは、認知症の母にはメモを貼っていても理解が難しいのかと改めて運用を見直そうと思った週末の出来事です。
もくじ
「何着たらいいの?」と毎朝聞く母
先日、せっかく収納引き出しを購入しましたが、あいかわらず、朝には「今日何着るの?」と尋ねてくる母親。
じゃあ、私がいなかった母はどうするか?といえば、前日と同じものを大体着ている場合は多いです。
長ければ3日間くらい同じものの時もありますが、下着は毎日変えていて、お風呂も毎日入っているので、3日間くらい冬場は同じものでもいいか、と私もきちきちしすぎないようにしています。
私「ほら、この引き出し上から開けて順番に着ていけば、ちゃんと冬の格好になるから。」
母「へ~そうなの」
私「ほら、やってみて」
母「今日は、いいわ」
と全然引き出しにも触りません。きっと、設置から自分で一度も開けてみてないんじゃないかなと思ってます。
以前から使っていた引き出しは開けるのですが、認知症の母は、新しいものに対する認識があまりできず、ただのオブジェくらいになってしまっているようです。
ものを隠さない、見える状態にしておくのが基本
認知症の母は、ものが今回のように引き出しに入ってしまったり、見えなくなってしまうと無意識に身体が覚えているような場所以外、ないものとなってしまうのです。
今回、埃もかぶるかもと思い、引き出し型の棚にしてしまったことで、母が全く認識できなくなってしまったのでした。
用意した収納棚は、調味料などのストックケースになりそうです。
そんな母は、まだ自分で服を着ることはできるので、一番下に着る下着からセーターまでベットの上に左から順番においてあげると、着ることはできるのです。
でも、毎回毎朝それをするのは手間がかかりすぎる!どうにかしたい!
しばらくは、カゴに今日着る服のセットを置き、わかりやすく見えやすくしてあげるのがベストかなと思ってます。
用意する最初の手間をとるか、朝バタバタしている時に「何着たらいいの~?」って聞かれて朝の準備を止められる方がいいか・・・・
うん、しばらくはカゴで前日に用意になりそうです。
子供心に、親にはちゃんとしておいてほしいという気持ち
親が子供に、服装をちゃんとしなさい!と子供の服装をきにするように、子供もまた高齢の母親の服装は気になるのです。
認知症になって季節感や、服の着方がおかしい時もありますが、それでもある程度きちっとしておいてほしいと思ってしまうのです。
いつまでも、母親は自分の親であり、きっちりとした大人であってほしいとどこかで思います。
だからこそ、今の母の状態は寂しくもあり、娘ながらに身だしなみはできるだけ、整えておいてあげたいと思うのです。
いつか、身だしなみなんて言ってられなくなるかもしれませんが、おしゃれが好きだった母です。
オシャレする喜びなどの感情や気持ちはあるので、できるだけ母に似合う物を着せてあげたいと思います。
介護はいつも気持ちとの葛藤の連続です。